計画概要
・事業者:株式会社 フューチャー・ファーム・コミュニティ三重
・事業場所:津市高野尾町5680番地
・計画面積:32,600㎡
・計画の目的:「土づくりを基本とした生命力あふれる農産物生産」をめざし、「経済・環境・健康」の好循環による地域活性化の実現を図ります」
1.事業の概要
●計画の経緯
― 食用花(エデイブルフラワー)開発 ―
― 農業体験 ―
― 農家レストラン厨房 (豆腐・油揚・豆腐スイーツ) ―
― 農産物直売所 ―
高野尾地区は、豊かな土地を活用し農業を中心にこれまで発展し、特に昭和40年代には、三重サツキ、ヒラドツツジなど全国の相場を作り、一大産地として名を馳せて参りました。
しかし、時代が遷り、日本全体の成熟化とともに緑化需要も減少し、地域の活力低下が懸念されるようになって参りました。
このような中、今一度地域の資源を見直し、新たな視点から農業生産物の販売等の機能を整備することにより、高野尾地区における交流人口の拡大が図られ、雇用を拡大し地域が活性化すれば、将来に希望の持てるまちづくりが進められると考えました。
具体的には、地域が主体となって、新たに農産物直売所、農家レストラン、体験農園、地域交流施設などを計画します。また近接するヒーサーの森を最大限に活用し、これらの施設を中心に地域の力を合わせ大学、市、県をはじめ関係する団体とも連携し、集客の相乗効果による農業振興を図ることにより、中勢エリアに於ける産業観光の分野において新たな交流拠点を形成していくものです。
●計画の目的
津市北部の高野尾地区は、近畿圏・中部圏から伊勢に通じる伊勢別街道に面した場所です。この地域で、土づくりをもっとも大切に考え、生命力の高い安心安全な農作物を作り、多くの方々に提供することで、新たな地域活性化のモデルとなる「フューチャー・ファーム・コミュニティ・ビレッジ(新しい農業を実現する理想郷)」を創ります。
その為、農業振興を目的に、三重大学及び付属農場と連携し、農産物の高付加価値化と増産を図り、それら農産物を直売所で拡販することにより、農業所得の向上を目指します。また高野尾地区の特産品である花木に加え、食用花等の開発も行い、農家レストランにおいても提供販売を行います。加えて、この地に適した大豆品種の選定、土壌の改良等により収量増を図り、地域産の豆腐開発をめざします。これらの施策により、
1.地域コミュニティの再生
2.地域ブランドの創出
3.新規就農者の発掘と育成
4.若者の定住促進等を目指します。
●計画の実施
高野尾地区の恵まれた地理的条件と、「朝津味(あさつみ)」の施設(ファーマーズマーケット、フードコート、研修棟)により、地元農産物の販売や、地元産物をベースにした加工食品の提供を行い、農業・環境・健康などの研修にて学び、実践し、地域を超えた多面的な交流を推進します。
2.ファーマーズマーケット施設概要
1.ファーマーズマーケット(産地形成促進施設)――施設面積 1,080㎡
多品種少量生産を推奨 出荷会員700軒が可能
2.フードコート(地域食材供給施設)――施設面積 840㎡
「食用花」(エディブルフラワー)の献立等の活用と展示など
3.研修棟(地域交流促進施設1)――施設面積 700㎡
4.全天候型イベント広場(地域交流促進施設2)――施設面積 320㎡
5.屋外ふれあい(イベント)広場――施設面積 820㎡
6.回廊――施設面積 320㎡
7.駐車場――11,400㎡
(普通乗用車 317台、身障者専用 6台 大型観光バス 25台)
― 施設全体 正面イメージ(駐車場側)―
― 主要施設 平面図 ―